価格が安いのにはワケがある…現役医師が「私はジェネリック薬は飲まない」と断言するワケ

価格が安いのにはワケがある…現役医師が「私はジェネリック薬は飲まない」と断言するワケ

大変、興味深い内容の記事です。

東京新聞の論説委員の方の執筆です。

しっかりとした取材の元に調査されていると思います。

【F医師】私はジェネリックに非常に批判的っていうか、

まあ大きな病院でも一線で働いている人はほとんど信用してないですね。

ジェネリック薬の選定については理事会サイドが決めてくるんで、

あんまり文句は言えなくて。

ジェネリックはこれにしましたって言われたら分かりましたと言って使ってるんだけども、

やっぱりジェネリックにパッと替えられると(患者さんも含め)みんな、嫌な顔してますね。

【F医師】ジェネリック薬は、先発薬に比べて混ぜ物の問題が多いですよね。

日本人の体質に合わないんじゃないかということも言われています。

副作用の問題を扱っているNPO(民間非営利団体)があり、そこに

私が報告を送ろうと思ったら、その薬は日本から撤収されてしまいました。

【F医師】業者の方も問題を分かっていたのではないでしょうか。

副作用のモニタリングもしないまま、要するにふたをしちゃったんです。

だから、そういうのはやっぱりジェネリックにはあるんですね。

副作用が出たとしても、ちゃんと対応する。

例えば同じロットの薬を使った場合の、患者の血中濃度を測って、

ちゃんとレポートして来るのは、大手の沢井製薬ぐらいですね。

「ジェネリックをオススメする」と答えた医師は3割以下

医学博士であり内科医でもある志賀貢さんは、医療に関する数多くの本を

書いている著名人だ。その志賀さんが『医者はジェネリックを飲まない』(幻冬舎)

という本を2019年に出している。ジェネリック薬を巡るさまざまな事件や、

医師として考え方が書かれていて参考になる。

志賀さんは、2019年にテレビ東京系で放送された「主治医が見つかる診療所」

という番組のことを紹介している。

医師を対象に「ジェネリックをオススメするか、しないか」というアンケートがあった。

回答した50人の医師たちのうち、オススメすると答えた医師は、

わずか13人(26%)にすぎず、そしてオススメしないが12人、どちらともいえないが25人だった。

「おそらく私も回答を求められたら、患者さんにはお勧めできない、

と答えたに違いないと思います」(志賀さん)。

ここでは、どうしてもジェネリックに対しては安かろう悪かろうの判断という

事でしょうか。

確かに、現在の、ジェネリックの原料は、インド、中国が中心のようです。

そこでの品質管理が確かでないということでしょうか。

それが、専門に扱っている病院に勤務する人でないとなかなか感じられない

訳です。

これが、タブレットや私が先日購入したドローンなら、多少安くても、

壊れても仕方がないで諦めがつきます。しかし、やはり、体の中にいれるもの

特に病気の治療や、手術の後には、しっかりとしたものが欲しい。

政府もお金を節約したいのはわかるが、数字だけを追って行って

失敗することはこれまでの歴史でも多いと思います。

昨年も、結構な大手のジェネリック医薬品メーカーが基準に満たない

品質管理で、製造停止を受けていました。ただ、業績を伸ばせばいいと

いう時代は今の日本では合わないのではないでしょうか。

https://president.jp/articles/-/59320

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