ディスレクシアという言葉について
お聞きになったことがある人は少ないのでは
ないでしょうか?
私も、20代の頃に、アメリカに滞在していた時の友人
でそのような話を聞いたことがある程度でした。
しかし、正しく聞いたのは、10年程前に、ある速読法の
講座を受講した時にトム・クルーズの話を読んだときが最初です。
トム・クルーズは、幼いときから、文字を読むことに問題がありました。
読もうとすればするほど、集中できなかったり、字が逆さになったり、
途中まで読み終えた場所がまた、3行前に戻ったりしたそうです。
私自身はそのような経験がなかったので大変驚きました。
しかし、俳優としての道を歩んでいたので、台本を暗記しないと
いけない。そのために、選んだのが、速読法でした。少しでも
脳に記憶を残す方法として台本を写真のようにインプットしたようです。
私が興味を抱いたのは当時は、速読法でしたが、今はどちらかという
と、”ディスレクシア”です。
Wikipediaでもかなり詳しく書かれています。(Wikipedia →)
どちらかというと、日本語より英語でディスレクシアは多く起こり、
20%近くが読字に障害があるようです。日本語では約10%という
ことです。これは、知能や理解力に問題がないが、文字を認識して
声に出したり、意味を理解することに困難が出るということです。
確かに、多くの人は、小学校の音読の時間を思いだせば心あたる
方もいると思います。日本ではそのような場合は、字が読めないと
勉強が遅れます。今の日本のカリキュラムでは当然です。そして、
教師からは烙印を押されるのです。アメリカではトム・クルーズを
始め、キアヌ・リーブス、オーランド・ブルーム、ジェニファー・
アニストン、スティーブン・スピルバーグなどもディスレクシアだったようです。
逆に言うと、読字に困難があっても逆転できる社会があるということです。
例えば、台本や教科書を誰かに読み上げてもらい、聞いて覚えるなどです。
現在、良いか悪いかは別にして、日本では医療の範疇に入っていないようです。
多くのお子さんを持つ親にとって大変関心の高いトピックだと思います。
掘り下げていければと思います。
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